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〈 はやく人間になりたい! 〉
二つの二項対立について。ひとつは、発達障害の当事者として「普通の人間」に対する憧憬を抱いてきた個人的な経験。もうひとつは、社会適応の為に合理化する人間は、いかにして本来の人間性を取り戻せるか、という社会的な問題。人間と機械を二項対立とした上で、この二つの問題設定をタイトルに込めた。
二年ごとに開催される個展のタイトルは、絵画と写真の制作におけるキーフレーズの変遷と対応している。
二つの二項対立について。ひとつは、発達障害の当事者として「普通の人間」に対する憧憬を抱いてきた個人的な経験。もうひとつは、社会適応の為に合理化する人間は、いかにして本来の人間性を取り戻せるか、という社会的な問題。人間と機械を二項対立とした上で、この二つの問題設定をタイトルに込めた。
連続性とただ在ることについて。人間と機械を二項対立としてではなく、連続的に捉え直す。両者に明確な境界が存在しないとすれば、「普通/非普通」の境界もまた溶解する。これにより、制作者が抱えていた「普通」への憧れも解消される。その帰結として、人間の幸福には能力の有無よりも「ただ在る」という認識が重要である、という視座をタイトルに込めた。絵画個展「存在の濃淡」と写真個展「溶けて光って」を同時期に開催した。
干渉と連続の共振について。絵画制作におけるモアレや金彩は、異なる構造の干渉による創発現象の実装である。写真制作における撮影行為は、連続する時間の階層構造から断面を切り出し、再構成によって美を顕現させる。絵画における干渉、写真における連続、そしてその共振という三つのキーワードをタイトルに使用した。