絵画

〈 人間と機械 〉を主題に制作。人格や感情、社会と機械の相互作用を探究する。

本制作は、「人間とは何か」という問いを、人間と機械の境界が揺らぐ現代的条件の下で問い直す試みである。神経多様性をめぐる社会構造の不均衡(01)から始まり、社会への過剰適応による人間性の変容(02)、自己・記憶・人格の流動的な構造(03)、そして人間中心主義的枠組みの終焉(04)へと、制作の問いは段階的に深化する。この深化は単なる主題の交代ではなく、同一の問いが異なる層において繰り返し問われる螺旋的な展開である。

制作に用いる画材と技法は、この問いを語るための単なる道具ではなく、思想の物質的な実装として機能する。制作過程と鑑賞過程の双方において、物質的現象そのものが「人間と機械の境界」を直接的に体現するのである。

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写真

〈 連続性 〉を主題に制作。物質や時空、生命と都市の連続性を探究する。

絵画制作において問われてきた「人間と機械の境界」は「連続性」の問いであるとも言える。人間と機械との間に截然とした境界が引けないとすれば、それは両者が連続した情報の流れの中に位置するためである。写真制作ではこの連続性を、物質・時空・都市という異なる次元から探究する実践として、絵画制作と並走する。

絵画が描線の累積によって秩序の生成過程を物質的に実装するのに対し、写真は観測という行為を通じて、連続する世界の一断面を切り取り固定する。しかしその断面もまた、時間の流れの中で変化し続ける。撮影とは、連続する世界に対して痕跡を残す行為であり、その意味において絵画と同一の制作原理を異なる媒体で実践するものである。

本制作は、物質の動的平衡(01)から時空断面の美(02)、都市の幾何学的秩序(03)へと、「連続性」の探究を段階的に展開する。この展開は主題の交代ではなく、同一の問いが物質・時空・都市という異なるスケールで繰り返し問われる螺旋的な深化である。

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制作の軌跡

二年ごとに開催される個展のタイトルは、絵画と写真の制作におけるキーフレーズの変遷と対応している。

絵画 Key Phrase

  • 01.2020-2021:〈人間に擬態する機械人間〉
  • 02.2022-2023:〈失われる人間性〉
  • 03.2024-2025:〈人間の流体性〉
  • 04.2026-2027:〈人類代の終り〉

写真 Key Phrase

  • 01.2022-2023:〈動的な平衡性〉
  • 02.2024-2025:〈時空間の流れ〉
  • 03.2026-2027:〈都市の幾何学〉

変遷のポイント

  • 2022:人間と機械の対立
  • 2024:人間と機械の溶解
  • 2026:人間と機械の共振

これまでの個展